シャワーの水圧を決めるのは給湯器?

 

水圧を決める要因

家庭内の水圧に関わる要因は様々ですが、大きく分けて環境的要因と設備的要因の2つになります。

環境的な要因 浄水場と住宅との距離や、高層階などの住宅環境。

設備的な要因 元栓や給湯器、サーモタイプ混合栓などの設備。

今回は、設備的要因で水圧が低い場合、どういった対処法があるのか紹介します!

家庭内全体の水圧が低い

減圧影響が全体に出ているので、家に来る前の水圧が低いことになります。この場合は、元栓が全開になっているかをチェックします。通常、元栓は水道メーターの近くあります。もし元栓が中途半端に開いていると水圧が弱くなります。全開にしてどのくらいの水圧になるか試してみてください。

お湯を使う時だけ水圧が弱くなる

水を出しているときは水圧があるのに、お湯を出すと水圧が弱くなってしまうという場合は、給湯器の号数があっていないことが多いです。原因が給湯器となると、シャワーヘッドや水栓などと違い、費用もバカにならないので簡単に変えられるはずもなく、すぐには解決できません。まずは業者さんに給湯器の問題なのかを確認してもらって、給湯器を交換することを視野に。施工にも時間が掛かるので、計画的に進めましょう。

なんで給湯器が水圧と関係あるの?

給湯器というものは号数によってグレードが違います。号数が上がればそれだけ性能は高くなり、大量のお湯を作り出せる能力も高くなります。例えば、号数が20号なら「お湯を1分間に20リットル出せますよ」という意味です。それなので、快適な水圧を得るには、環境や使い道、配管長さという細かい部分も考慮して、号数を選ぶ必要があるんですね。

シャワーだけ水圧が弱い

シャワーだけ水圧が弱い時は、蛇口の近くにある止水栓(流量調節弁)をチェックしてみてください。止水栓は、お湯用と水用の2つの弁があって、どちらもマイナスドライバーを使用して調節できます。開ければ水圧が強くなり、締めれば水圧が弱くなります。ちょっと強いと感じる際にも、この方法で調節ができます。

 


お水もお湯も全開にして、そこから調節していく方法と、片側づつ調整する方法が基本です。感覚だけで調節するのは難しいので、シャワーを流しながら水圧を調節するとうまくいきます。一般的な流量目安としては、洗面器一杯にするのに、15秒程度になるように調節されます。

お湯側を調整する時は、お湯が掛からないように注意しましょう。年代や型式によっては、同じ方法とは限りません。流量調節の方法は、メーカーさんが説明書に書いています。詳しくは、そちらを参考にしながらやってみてください。


現在の主流タイプ(サーモ付の混合水栓)
右側ハンドルでカランとシャワーを切り替え、左で温度調整ができるタイプ。

水圧の原因は、ひとつでない場合もあり、1つずつ原因を消してゆくことになります。すぐに業者を呼んでも、お金がもったいないので、自分で確認できることは自分でやってしまえば、知識も増え、後々のフィルター交換などのメンテナンスも自分でできるようになれます。


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